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蒸熱処理(Vapor Heat Treatment)とは、海外産青果実の条件付き輸入解禁に必要な植物検疫処理法の一つであり、主に東南アジアから日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、EUへ向けてマンゴーやパパイヤ、ドラゴンフルーツ等の青果実を輸出する際に行われる処理方法です。
蒸熱処理装置(VHT: Vapor Heat Treatment System)は青果実に寄生し、輸送先で甚大な被害をもたらすミバエ類の卵や幼虫を薬品を一切使わずに、蒸気と熱の力で青果実の品質を保持しつつ殺虫消毒するための装置です。
三州産業の蒸熱処理装置のシステムは「差圧式処理システム」と呼ばれています。本装置は搭載された果実の間の全ての隙間に蒸熱を均一に通過させ、効率よく熱を行き渡らせて循環させるために差圧を利用しています。
現在、日本へ輸入されている蒸熱処理された青果実のほとんどは差圧式処理システムで検疫処理されたものです。
...他10ヶ国以上
本装置は、青果実に産卵し輸送先で重大な被害をもたらすミバエ類を高精度に管理された蒸熱で殺虫消毒できる装置です。
現在の商用モジュール型蒸熱処理装置は、1回の処理能力が500kg(1ユニット)から5トン(10ユニット)規模まで、処理対象の青果物や設置場所に応じて設計することが出来ます。
旧モデルも合わせると世界10ヵ国以上で三州の蒸熱処理装置が活躍しています。
【特許】(2021年2月時点)
*日本:特許第5816304号
*インドネシア:IDP000054162
*ベトナム:発明特許第26584号
本装置は、果実の障害試験・殺虫試験・消毒試験などの試験を行う為に、国内外の植物防疫所に導入されています。
差圧方式にて試験の目的に応じた様々な温度・湿度の環境条件を高精度に作りだすことができます。
ご希望の環境条件を制御・維持し、また、必要に応じて温湿度の記録を取ることもできます。
恒温恒湿室、クリーンルーム等の設置
各種果実の糖度、大きさ、色等 目的に応じた選別装置や包装機械の提案します。
定温蒸気処理は 一定温度の蒸気で果物・野菜を包み 表面に発生する病害虫を制御殺虫するための装置です。
果実・野菜の表面のみの処理のため 対象物の品質が保持されます。
例えば、マンゴーでは 流通時の炭疽病様黒色斑点の発生を抑制できます。
柿では、ヘタに付くカイガラムシの殺虫に効果があります。
処理量 | 約40~60kg(マンゴーの場合) |
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電源 |
3相 200V 50/60Hz |
最大消費電力 | 8kW(立上り時) 4kW以下(安定時) |
最大消費水量 | 5.2L/h |